原神×クロスアンジュ 第38話(1/2)『小さい人達』

当作品には自害描写があります。

ナヒーダ

ナヒーダ「と言うわけで、今回の定期的な食事会にはテイワットが誇る(?)ロリパを連れて来たわ」

クレー

クレー「クレーだよ!」

ディオナ

ディオナ「何、アル・ワースにも、あたしが破壊すべき酒造業があるの?」

七七

七七「来た……冷麺、ある……?」

早柚

早柚「拙は眠いぞ……草神様、寝てても良いか……ぐぅ……」

ヨォーヨ

ヨォーヨ「始めまして。ヨォーヨです」

シグウィン

シグウィン「交流会だから、ウチの特製ミルクセーキも持って来たかったんだけど、公爵に止められちゃった」

カチーナ

カチーナ「シグウィン看護師長の恐怖의ミルクセーキを封じるため、今回は私達が作るんじゃなく作って貰う側なんだって」

イアンサ

イアンサ「カチーナ、さり気なくキツいな……後、あたしは別にロリじゃないぞ。体型は、そう見えるかもしれないが、アラレちゃん走りもやってないからな」

サリア

サリア「引率がナヒーダ様と刻晴なのね」

刻晴

刻晴「まあ、アル・ワースとの定期交流は私の仕事でもあるから」

ナヒーダ

ナヒーダ「それじゃ、皆さん。刻晴先生の言うことをちゃんと聞くのよ」

クレー

クレー「はーい!刻晴先生!」

刻晴

刻晴「なんだか、保育園のスタッフになった気分ね」

アマリ

アマリ「アル・ワース側は、ワタルくん、虎王くん、ヴィヴィアンさんです。エルピー・プルちゃんやプルツーちゃんは自分の世界に帰っちゃいましたから、今回はこの3名で」

ワタル

ワタル「みんな、よろしく!」

虎王

虎王「俺様、やっと来れたぜ!ワタル、後で七聖召喚で勝負だ!」

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「アマリ用は後で辛い物用意しておかないとね!」

アンジュ

アンジュ「ねえアマリ、だから私16歳なんだし、ヴィヴィアンと1歳しか変わらないんだから私も一緒に……何ならシルヴィアと……」

サリア

サリア「アンジュは誰が見てもロリ枠じゃないでしょ!」

エルシャ

エルシャ「それじゃ、私で良ければ……今回は、みんなのために頑張るわ」

アマリ

アマリ「私達も後でいただく予定ですし、エルシャさんが作るもの全部美味しいので好きです」

エルシャが作った市井おでんとチキンナゲットとフライドポテトが出される。

クレー

クレー「エルシャお姉ちゃん、おでん美味しい!でもクレー、カニは苦手……」

ナヒーダ

ナヒーダ「あらクレー、奇遇ね。私も海鮮類は苦手なのよ」

ディオナ

ディオナ「草神様、おでんって昆布でダシ取ってるんじゃ?」

ナヒーダ

ナヒーダ「味付けならOKね。あくまで生ものじゃなければ(でも具材の昆布だけは自分のところに来ないように避ける)」

早柚

早柚「おなかいっぱい……ぐぅ……」

ヨォーヨ

ヨォーヨ「エルシャさん、ありがとうございます」

シグウィン

シグウィン「おでんは汁物だけど、お持ち帰りできるかしら?公爵やヌヴィレットさんにも食べさせてあげたいのよ」

エルシャ

エルシャ「コンビニおでんの容器を使うから、OKよ」

カチーナ

カチーナ「ナゲットとフライドポテトも美味しい」

イアンサ

イアンサ「あたしとしては、ヘルシーなおでんが良いな」

ワタル

ワタル「エルシャさん、おでんもありがとう!」

虎王

虎王「久々に出れたと思ったら、うまいもん食えてありがたいぜ!」

サリア

サリア「エルシャ、大活躍ね」

エルシャ

エルシャ「原神×クロスアンジュでは特に脇役扱いだったから、気合入れたわ」

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「エルシャのおでん、最高!」

アンジュ

アンジュ「私達の分もちゃんとあるのよね」

ヒルダ

ヒルダ「鍋は別だけどな。アタシらも食うか」

クリス

クリス「やっぱり、うちらの中じゃエルシャが一番料理うまいよね。テイワットの料理が入ってくるのは、本当にありがたいよ」

ロザリー

ロザリー「ああ、エルシャが色々作ってくれるようになって、あたしらの食生活は格段に改善したしな」

~~インターミッション~~

刻晴は、片付けていた中でスマホを拾った。
Google Pixel9だったのでヴィヴィアンのものだろうか?と思い、中を見てしまった。
そうしたら、かつてヴィヴィアン砲を自分と甘雨に向けて撃って欲しいという依頼を出したときに、途中で止めた甘雨への本気モードのバックアップが入っていた。
刻晴は、うっかりそれを見てしまう……

原神×クロスアンジュ 第38話(2/2)『ヴィヴィアン砲・対甘雨戦・本気モード完全版』

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「甘雨、あたしの作った『ヴィヴィアン砲、対刻晴戦・本気モード』だけどさ。確かに甘雨にとっては魅力的かもしれない。でも、それを甘雨が刻晴に実行した時、どうなると思う?」

甘雨

甘雨「過去も現在も未来も、希望も仲間も夢も失った刻晴さんが、私だけを頼って、私の傍で一生愛でられるようになります。夜はいつも私の胸の中で泣きじゃくるでしょうね」

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「あははっ、甘いね!
あたしのヴィヴィアン砲・本気モードは、相手の『心』『精神』を完全に破壊するんだよ?生きる意味も全て失わせる。
もし使ったらどうなるか、見せてあげるよ!」

ヴィヴィアンが乗機レイザーから映像を送る。
そこには、死んだ魚のような眼をして、何を話しかけても、愛でても、痛めつけても、可愛がっても、何の反応も返さない、呼吸するだけの人形になった刻晴がいた。
甘雨が仕事に行く時も何も反応せず、帰ってきた時も同じ姿勢のまま時間だけが経っていた。

甘雨

甘雨「……これは」(気力-10)

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「甘雨は、刻晴の『寿命が短い人間と言う種でありながら、1000年先の璃月を見据えて仕事に取り組む』という崇高な魂の輝きに惹かれているんでしょ?そんな刻晴をいじめたり愛でたりした時の『反応』が、たまらなく好きなんでしょ?」

甘雨

甘雨「……そう、ですね」(気力-10)

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「人間ってね、希望が無いと生きて行けないんだよね。
あたしのヴィヴィアン砲・本気モードは、使われた相手がどうなろうが、知ったこっちゃないって思ってやってるけど。
もし人間に対して使ったら、こうなるよ」

甘雨が続けて映像を見た。
それは何年か後に甘雨がいつも通り仕事に行き、帰ってきた時……
自我を取り戻した刻晴が『自殺』しており、仕事から帰って来た甘雨の目に入って来たのは、刻晴の亡骸だった。

甘雨

甘雨「じさ……自殺……!?
あ……あぁ……刻晴さんが……刻晴さんが……!!
あ、あぁぁぁ……あああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」(気力-30)

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「甘雨、あなた半仙半獣だよね?
人より寿命が凄く長いよね?いずれ刻晴は、あなたより先に死ぬ。
それは、今まで何人もの人間を見送って来たから、知ってるでしょ?
でも、こんな別れ方をするのが、本当に甘雨の望み?
だったら止めないけどね」

甘雨

甘雨「帝君……私は、どうすれば……」

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「鍾離先生も、魈も、煙緋も、留雲借風真君も、皆、長命種だけど。皆、自分の生きる道を見つけてるじゃない?
好きな相手を徹底的に心を破壊して、自分の思い通りにしようとした、エンブリヲって言う1000年生きた男がいてね。
あいつだって、好きになった相手の心を破壊して、呼吸するだけの人形にしてたけど。
そんな呼吸するだけの、反応も返してくれない人形なんて、面白くも何ともないじゃん!
結局、歪みに歪みまくって、最後はアンジュに叩き潰された!
もし甘雨が『ヴィヴィアン砲・本気モード』を刻晴に使ったら……
あなた『女エンブリヲ』になるだけだね!あはははははは!」

甘雨

甘雨「いや……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「もし、自殺させないために刑務所や留置所のような環境を作って、刻晴を閉じ込めたとしても。
刻晴は何の反応も返さない人形のまま。
自我が戻ったとしても、頬を叩いたら倒れて、そのまま起き上がりはしない。
やがて、何も口にしなくなり、どんどん衰弱して行く。
テイワットには『点滴』と言う技術も無い。
甘雨がいくら『食べないと死んでしまいます!』と怒鳴りつけても、反応は返ってこない。
来るとしても、たまに『……もう、死なせて』と返ってくる程度。
無理矢理口に押し込んでも、精神を破壊された彼女の身体は食べ物も受け付けない。吐いてしまうだろうね」

甘雨が刻晴を背負って白朮のところへ連れて行く。だが、診断は無慈悲なものだった。

白朮

白朮「甘雨さん……刻晴さんの自殺を防ぐために両手を縛ってきた時は、驚きました。事情は分かりました。結論から言います……今の璃月の医療では、彼女の精神を元に戻すことは出来ません」

甘雨

甘雨「そんな……そんな……!」

白朮

白朮「ご本人が食べ物を受け付けないのは、本人の心が死んでしまっているからです。
怪我ならフォローも出来ますし、腕や足を無くしたなら義手や義足をつけることも出来ます。
顎が砕けているとかなら、流動食を用意することも出来ます。
しかし精神が死んでしまっていては……
いつ自殺しようとするかも分からない。当たり前です。
胡堂主の言葉を借りれば、彼女の心はもう、現世にいないのですから。
……甘雨さん。
私は医者です。人の命を救う立場にあります。だから、人を殺めることを推奨は出来ません。
……もう刻晴さんを、楽にしてあげてはどうですか?
それが唯一の彼女への救いです」

甘雨

甘雨「それってつまり……刻晴さんは、もう……あの、嫌がったり泣き叫んだり怒ったりした、可愛い刻晴さんは……」

白朮

白朮「……もう死んでいます。帰ってくることは、ありません」

甘雨

甘雨「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」(気力は最低値の50まで落ちる)


ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「ほら、『女エンブリヲ』って言ったでしょ?
好きな相手の心を破壊しても、相手は何の反応も返してくれない生きた人形になるだけだってね!
エンブリヲとやってること全く同じだよ!
ちなみにね……それがトラウマになって、1000年間ずっと刻晴の面影を追い続けた甘雨がやったことはこれ!
1000年後にまた刻晴そっくりな人が見つかった時、アンジュがエンブリヲに言ったみたいにボロカスに言われて叩き潰されるかもね!」

1000年後……

甘雨

甘雨「刻晴さん、やっと再会出来たんです!1000年の間、ずっと私は一人だったの!昔みたいに貴女を、私に愛でさせてください!愛しています、刻晴さん……!」

しかし、その相手は刻晴の面影が会っても、刻晴では無かった。
甘雨の猟奇的な愛情表現は、甘雨のことを愛していた刻晴だからこそ受け入れてくれたのであって、そうでない相手からは完全に拒否されるのは当たり前だった。

刻晴

刻晴の面影がある女性「璃月七星・玉衡に新しく着任した私が初めて受けた仕事、それは『璃月国内でずっと起き続けている、若い女性の失踪事件』を解決すること。
何が愛よ!始めて会った時に、いきなり私の股間を蹴り上げて、胸を顔に押し付けて意識を奪って!そのまま拉致して!逃げようとしたら氷の矢を撃ち付けて!
お前が1000年璃月を守って来た?ハッ、嘘でしょう?
岩王帝君や降魔大聖と同列に語るな!
彼らは本当に偉大な存在だけど。
お前は、璃月の若い女性の実業家や政治家など、活躍してる人を何人も攫って行って何人も何十人も廃人にしたクセに……!
岩王帝君や降魔大聖と同列に語るんじゃないわよ、このレズビアンのド変態サディスト麒麟!
お前は仙人じゃない、妖魔よ!」

刻晴

(甘雨フィルターから見た)刻晴の面影がある女性「何が愛よ!
キモい髪型でニヤニヤしてて、服のセンスもなくていつも斜に構えてる、恥知らずのナルシスト!
女の扱いも知らない、千年引きこもりの変態親父の遺伝子なんて生理的に絶対無理!
塵に還れぇぇぇぇぇッ!!
私を抱こうなんて、一千万年早いわぁぁぁーーーッ!!」

甘雨

甘雨「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!刻晴さん、そんなこと言わないで!!私は、私は……」(すべての精神コマンド使用不可に陥る)

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「寿命が短い人間である刻晴に代わって1000年先の璃月を見てほしいって言われてたのに、その刻晴を壊しちゃった(殺した)結果がコレ!
ついでに、気に入った女性を片っ端から攫って行くところもエンブリヲをリスペクトしてみたよ!
最高に皮肉だね!それが甘雨の望みなんでしょ?
あははははははははは!!」

~~現実に戻って~~

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「あ!あたしのスマホ!
刻晴、見ちゃった?大丈夫?おーい」

サリア

サリア「何してるのよ、ヴィヴィアン、刻晴……って何よこれ!?
ヴィヴィアン、スマホ置き忘れてたでしょ!
ロックくらいかけておきなさいよ。
刻晴がショック受けてるじゃない!」

ヴィヴィアン

ヴィヴィアン「えー、あたしのせい?スマホ置き忘れただけなのに。さっきまで操作してたんだもん。刻晴だって人のスマホの中身勝手に見たんだから、仕方ないと思うけどね」

刻晴

刻晴「か、勝手に見たのは、悪かったわ……誰のものか確認したかっただけなのよ……」

サリア

サリア「刻晴、横になってて良いわよ……後は私が片付けておくから……」

甘雨

甘雨「刻晴さん、子供達に作ったホットミルク、温め直して刻晴さんの分を淹れてきますね……」

刻晴

刻晴「サリア、甘雨、ありがとう……」

ナヒーダ

ナヒーダ「ふむ……
(恐らく、ヴィヴィアンは刻晴に見せたのは意図していたわね。
原神×クロスアンジュ第37話『甘雨の暴走、帝君の叱責』にて、甘雨は自分達を拷問の末殺そうと目論んだんだもの。
もし甘雨が暴走したら、こんな結果になってしまうってことを刻晴に見せて、甘雨をしっかりコントロールさせようってところかしら)」