原神×クロスアンジュ 第45話『メロピデ要塞、観光』
ヌヴィレット「ここがメロピデ要塞だ。
フォンテーヌの犯罪者たちは、ここに収容される。
……だが、フォンテーヌを観光するなら、もっといいところがあるだろうに」
ヴィヴィアン「ありがと!あたし、ここ来てみたかったんだよね」
アンジュ「サリア、ここって刑務所でしょ?
何だって、こんなところ見に来るのよ」
サリア「私だって知らないわよ。
先日、フリーナとクリスがエピクレシス歌劇場で一緒に歌ったじゃない?
ヴィヴィアンが、その後でフリーナ経由でヌヴィレットさんにお願いしたんだもの」
クリス「何だか、アルゼナルを思い出しちゃうね……」
ロザリー「そうだな……」
ヒルダ「なんだ、あれは?」
リオセスリ「特別許可食堂だな、一日一食は全員、無条件にもらえる」
ヒルダ「そういう所はアルゼナルと同じんだな。
まあ……あそこのタダでもらえる通称『ノーマ飯』は、味なんざ酷くて、栄養バランスだけしか考えてない代物だったけどな……
ドロっとした液体とも個体とも知れないモノを皿に入れてスープで食う奴な……」
ロザリー「ヒルダ、ノーマ飯食うたびに悪態ついてたもんな」
ヒルダ「当たり前だろ!でも、ここの飯は普通に美味そうじゃねぇか?」
クリス「うん。ちゃんと食べられるように作られてるよね。スペアリブのローストとか、普通に美味しい」
アンジュ「コーヒーババロアとか甘くて美味しいわ」
ヴィヴィアン「ハギスって、レバニラみたいであたしは食べられるんだけど、千織は嫌いだって言ってたなあ。
まぁ標準的な日本人の舌には合わないかもね」
ヌヴィレット「リオセスリ殿。シグウィンは息災だろうか?」
リオセスリ「ん?ああ、看護師長なら、英雄さん達が来てくれるって聞いて、楽しみに待ってたぜ。
……だが、英雄さん達にココの飯なんか出して良いのか?
勿論、栄養は考えられてるし、味もちゃんと食べられるように作られてはいるが……看護師長が当番じゃなければ、な」
シグウィン「皆さん、いらっしゃいませ!
みんなのために頑張って用意した『栄養たっぷりバランス食』なのよ!」
リオセスリ「げっ……看護師長、あんた今日料理当番じゃないだろ?」
シグウィン「英雄さん達や、ヌヴィレットさんが来るって聞いて、ウチが作るスフレを是非食べてほしくて!」
ヌヴィレット「私の分もあるのか。ありがとう。
……!? ぐっ……」
リオセスリ「ヌヴィレットさん……あんた、無茶するな……」
アンジュ「……で、人数分出されたけど、どうするのよサリア」
サリア「どうするったって……どうすれば良いのよ……」
シグウィン「栄養バランスはしっかり考えてあるわ!
それに、味だってメリュジーヌのみんなには大好評なのよ?」
リオセスリ「(上を見上げて、もうどうしようもないという感じで)
看護師長……人間とメリュジーヌでは味覚が違うんだ。
メリュジーヌが美味しく感じるからって、人間もそうとは限らない……って言っても、通じなさそうだな。
みんな、すまん。俺も責任もって一緒に食うよ……」
クリス「……別に、食べられなくは、ないよね?」
ロザリー「そうだな。お世辞にも美味いとは言えないけど
ヴィヴィアン「あたしも普通に食べられる。
アルゼナルのノーマ飯に比べたらマシだよ。
と言うか、怖いもの見たさでコレ食べてみたくて、メロピデ要塞に来たんだし!」
ヒルダ「……まぁ、ノーマ飯に比べれば、な。
少なくとも、こっちは見た目は整っているし」
サリア「見た目は綺麗よね」
アンジュ「アルゼナルで食べたものに比べれば何だってマシよ」
リオセスリ「あんた等、すげぇな……俺も大概な人生歩んで来たけど、英雄さん達には敵いそうもないや。
さ、お口直しに、俺のオリジナル料理『秘伝のローストリブ』をどうぞ、お嬢様方」
ヒルダ「ジューシーな肉汁にカリっとした皮が良い感じだな、これ!」
アンジュ「そうね、これはまさに肉料理の神髄って感じで美味しいわ」
サリア「まさか刑務所でこんなの食べれるなんてね」
シグウィン「ところで、ウチはあのプリティ・サリアンの大ファンなの!
サリアさん、やってくれない?」
サリア「え、ええ!?」
アマリ「サリアさん、シグウィンちゃんの夢を壊しちゃダメですよ。
光臨のドグマ、SUMMONING!」
サリア(プリティ・サリアン)「うぅぅぅぅぅ……シグウィンちゃん、ちょっと離れてて。
炎に燃ゆる精霊達よ、我に従い力となれ!爆煙舞(バースト・ロンド)!」
爆竹のような音と共に、派手な爆炎だけは見えるが、ほとんど殺傷能力が無い、こけおどし用の爆炎魔法だった。
そこをしっかり使い分け出来てるのがサリアの知識だが。
リオセスリ「ほう……この目で見ると面白い魔法だな」
シグウィン「凄い凄いなのよ!」
ホテル・ドゥボール
アンジュ「これは……ミスルギの宮廷料理と比べても劣らないわ」
ヌヴィレット「皆さんの一晩は、フォンテーヌ最高峰のホテル・ドゥボールをお取りした。
今日の夕食はフォンテーヌが誇るシェフのエスコフィエ嬢が腕を振るおう。
明日からはナタに向かわれるのだろう?
是非くつろいで行ってくれ」
サリア「これは……さっきのメロピデ要塞と比べたら凄い落差で驚くわ」
ヒルダ「これ、フォアグラって奴だな。うん、すげぇ美味しい」
クリス「この、きのこのクリームスープも美味しい」
エスコフィエ「こちらが、初霜のモン・オトンヌキと言ってフォンテーヌの伝統的なケーキの一つよ。
黄金のホワイエと言って、ウナギとフォアグラの組み合わせなの。
翠のブーケと言って、アスパラガスサラダにオリジナルのソースをかけた料理。
ドゥボールケーキ・デラックスと言ってチョコレートベースのふわふわしっとりケーキ。
鶏肉のコンフィに、ニンジンとお肉のハニーソテーとミートソースラザニアもあるわ」
ロザリー「目が眩むほどの高級料理のバーゲンセール状態だぜ……」
サリア「でも、美味しいわ」
アンジュ「確かに。シグウィン看護師長には悪いけど、お昼に食べたアレと比べたらね」
エルシャ「流石の私も、こんなに高級食材をふんだんに使ったものは簡単には真似出来ないわ……」
アマリ「ふふふ……実はエスコフィエさんは、私と同じ声なんですよ(CV:佐藤聡美)」
エスコフィエ「私は、おねショタじゃないけどね?
とにかく、明日の朝食にはガーリックバゲットと、スープ料理のイル・フロッタントをお出しするわ。
勿論、目覚ましのコーヒーも一緒にね」